秋田市で江戸時代から続く伝統の祭り「地口絵灯ろう祭り」が12日から始まりました。会場には話題の出来事などを風刺する絵灯籠が並んでいます。ことしはどんな話題が取り上げられているのでしょうか。
「絵灯籠画いて空しいクマと詐欺」
「楽しいな桜の下でお花見だ」
相次ぐクマの出没や詐欺被害など最近多く話題に上る出来事から、ほのぼのとした季節の様子まで、境内には個性豊かな灯籠が並びます。
秋田市保戸野の勝平神社では、12日から風刺の効いた絵灯籠が並ぶ「勝平神社地口絵灯ろう祭り」が開かれています。
この祭りは江戸時代中期から続く長い歴史があり、2026年3月、秋田市の無形民俗文化財に指定されたばかりです。
境内と町内には約300の灯籠が飾られ、日没が近づくにつれて少しずつ優しい光が浮かび上がります。
祭りの名前にもある「地口」は、ことわざや決まり文句をもじった言葉遊びのことで、この祭りは、地口を用いてその年の出来事を風刺することで知られています。
例えば、「大いなる谷越え記録作るやら」。これは誰もが知る世界的なスポーツ選手のこと。大谷翔平選手です。このように、灯籠から連想して出来事を振り返るのも祭りの楽しみ方の一つです。
実は、この絵灯籠はすべて手作業で作られています。長年、書き手として活動する神尾忠雄さんは90歳。テレビや新聞で取り上げられた話題から題材を決め、58年もの間、灯籠を描き続けています。
ことしは3月から約70枚書き上げました。夜を徹して作業した日もあるということです。
一方でことしは若い力も加わりました。地元の保戸野小学校の6年生です。市の文化財指定をきっかけに、ことし初めて絵灯籠作りに挑戦しました。
「地口絵灯ろう祭り」は13日まで開かれていて、午後6時から午後9時まで明かりが灯されます。
05月12日(火)18:00