秋田県内は2026年、前年に比べてクマの目撃や人身被害の件数は落ち着いています。しかし、秋から冬にかけてはクマが冬眠に向け、食べ物を求めて活動が活発になるため、一層の注意が必要です。
こうした中、秋田市で13日、秋田県立大学の教員などが最先端技術を活用したクマ対策の研究成果を発表しました。
県立大学は2025年度、県内のみならず全国で深刻な問題となっている生活圏でのクマの出没や被害を防ごうと、クマ対策に関するアイデアコンテストを企画し、教員や学生などから41件の応募がありました。
13日は、コンテストで優れた評価を受けた6つのアイデアの研究成果が発表されました。
電動バイクのような機体は、その名も『機動害獣対策装備ライドバオリ』です。
1980年代に放送されたアニメ『機甲創世記モスピーダ』に登場する、ライドアーマーという変形するバイクから着想を得ています。
時速40キロで走るともいわれるクマから逃げるための「走行形態」から、ハンドルを引き上げると、防具としてクマの攻撃から身を守る「装着形態」に変形します。
菅原咲子アナウンサー:
「長い時間、身に着けているが、重いなとか肩が凝るなという感じがしない」
将来的には、クマの駆除にあたる猟友会員などに使ってもらうことを目指していて、ブレーキランプやウインカー、泥よけを追加して、2026年度中には公道を走れるように改良を進めるということです。
秋田県立大学知能メカトロニクス学科・齋藤敬教授:
「人手が少ない時に一人一人が素早く移動して対応するために、世の中にあるヒーローっぽいメカも参考にして形にしようとしている」
また、マタギが連れている猟犬からヒントを得たのは『ハッチャン』と名付けられたロボットです。
かわいらしい秋田犬の姿をしていて、本物そっくりの鳴き声を上げ、クマを追い払います。
緩衝地帯を巡回させ、クマを見つけたときは、他の機体を集めて群れをつくり威嚇します。
位置情報やクマの行動をAIに学習させることで、人が操作しなくても状況に応じた対応ができるようなシステムを構築中です。
県立大学では、今回紹介されたプロジェクトの実用化に向けた研究を進めるとともに、自治体や企業と共同研究を行うなど連携を模索しています。
発表会には製造業や自動車メーカーなどの社員も視察に訪れ、関心の高さがうかがえました。
秋田発の技術が、多くの人の命や財産を守ることに役立つ日は、そう遠くないかもしれません。
10月13日(火)19:00