秋田銀行(秋田市)と青森みちのく銀行を傘下に持つプロクレアホールディングス(青森市)、それに岩手銀行(盛岡市)の3社は2日、経営の統合に向けた協議を始めることを表明しました。持ち株会社方式による経営統合を検討し、2028年4月の統合を目指します。
秋田銀行と青森みちのく銀行を傘下に持つプロクレアホールディングス、岩手銀行の3社は、2日の取締役会で経営統合の検討開始について議論し、3社ともに経営統合の協議を進めていくことを決議しました。
3つの銀行は、それぞれの県で最大の地方銀行です。経営統合が実現すれば連結総資産は13兆円を超え、仙台市の七十七銀行を上回って東北地方最大の銀行グループになる見通しです。
2日午後、盛岡市で秋田銀行の芦田晃輔頭取と青森みちのく銀行の石川啓太郎頭取、岩手銀行の岩山徹頭取がそろって記者会見を開き、経営統合に向けた協議を進めることを表明しました。
秋田銀行・芦田晃輔頭取:
「相互信頼と対等の精神のもと、3行の強みを最大限に生かした新たな金融グループをつくり、地域課題に責任をもって取り組み、地域と銀行グループの成長を実現する勝ち筋を見いだしていくための経営統合。その協議・検討を開始するということ」
3つの銀行は、2000年にATMを相互に無料で利用できる業務提携を始めるなど、25年以上にわたり連携を深めてきました。
経営統合検討開始への背景には、人口減少・事業所数の減少によって経営環境が厳しさを増していることやサイバーセキュリティへの対策など、経営課題の多様化が挙げられています。
3つの銀行の経営資源を相乗的に活用することで、より強固な経営基盤を構築していく方針です。
合併ではなく、持ち株会社方式による経営統合を目指していて、預金や融資など顧客との取引に変更はないとしています。
秋田銀行・芦田晃輔頭取:
「われわれから何かしらの提案をする、困りごとがあれば解決策を示すなどのサポート支援のレベルは確実に上がると思う。さらに相乗効果を出すためのものは当然考えなければいけない。そこがわれわれの取引先にとっての最大のメリットだと思う」
3社は2028年4月の経営統合を目指します。
また、経営統合した後の持ち株会社の本店所在地は、交通の利便性が高く、地理的にも3県の中間地点に位置する盛岡市を想定しているということです。
秋田県の鈴木知事は「県民のほか、多くの県内企業が利用する地域密着の金融機関であり、その影響は大きく、今後の協議の推移を注視したい。広域での起業支援や地域活性化へのさらなる取り組みに期待する」とコメントしています。
10月02日(金)18:30