秋田県横手市のファンを増やそうと、独自の取り組みで奮闘している市職員がいます。固いイメージの公務員とは少し違った一面で、地域に元気と笑顔の輪を広げています。
横手市役所「横手の魅力営業課」。県の内外に特産品などを売り出そうと2015年に立ち上げられ、市の魅力をPRするために様々な取り組みを行っています。
課長を務めるのは西川可奈子さん。「横手を知ってもらうこと、横手を好きになってもらうような取り組みを頑張っている」と話します。
横手の魅力を多くの人に伝えようと日々業務に励む西川さんですが、固いイメージの公務員とは別の一面を持っています。
それが「歌う公務員」。
2025年にBS放送局で放送された番組で、市内の名所や名物の映像に乗せて歌を披露したところ、大きな反響がありました。
さらに西川さんはYouTubeにも進出。市の公式チャンネルで、市内の産業や観光などあらゆる分野を歌で応援する動画を公開しています。
歌姫を思わせるきらびやかな衣装を身に着ける動画もあれば、除雪車にも変身します。地域を元気づけるため「全力で真面目にふざける」のが西川さんのモットーです。
横手市商工観光部次長兼横手の魅力営業課長・西川加奈子さん:
「村の夏祭りなどに(父がやっていた)バンドで行って、演奏で歌うことを小さい頃からやっていたので、人前で歌うのが全然嫌じゃないと言うか、むしろ好きだった。自分の歌などで横手の魅力を少しは伝えられているのかなと思って、今良いポジションにいる」
菅原咲子アナウンサー:
「西川さんの新作動画の撮影があると聞いて、市内中心部の公園にやってきたんですが、いました!踊ってますね。ノリノリです」
この日は「全力でお花見を楽しむ人たちを応援する」をテーマに撮影が行われました。
動画のシナリオは、西川さんを中心に横手の魅力営業課の職員がアイデアを出し合って決めています。映像の撮影・編集は、東京の映像制作会社でテレビ番組のディレクターを務めた経験を持つ職員が担当しています。
西川加奈子さん:
「衣装は全部自前。ネットでポチポチっと、自腹です」
公務員とは思えないエンターテイナー性を見せる西川さんですが、「バリバリの公務員。こんなに真面目な公務員は他にはいないと思います」と話します。
撮影中には、散歩に来た地元の幼稚園児が飛び入り参加。子供たちに握手を求められるなど、西川さんはすっかり地元の人気者です。さらに、昼休み中の市の職員たちも撮影に協力しました。
こうした西川さんの活動は、職場に明るい雰囲気をもたらしています。
「職員が楽しんでいるところを見て『横手市役所って楽しそうなところだな』と思って入ってきてくれる人が増えればいい」と話す西川さん。
西川さんが広めたい「横手の魅力」とは。
西川加奈子さん:
「横手の一番良いところは“人”なんじゃないかと思う。人が真面目で元気で、なぜかラテンなノリもあって、そういう“人の魅力”を伝えられたら横手の魅力がより一層伝わるんじゃないかと思う。横手を知らなかった人も『こんなに元気なところなんだ、行ってみたいな』と思ってもらえるようにしたい」
自らの歌声で“元気な横手”を全国に発信する西川さん。歌声がつなぐ元気と笑顔の輪は、これからも広がっていきそうです。
取材時に撮影していた動画は、横手市公式YouTubeで公開されています。そこにいるだけで自然と周りを明るく笑顔にする西川さんの今後の活動にも注目です。
05月01日(金)18:30