秋田県大仙市で11日、ボランティアが岩手県宮古市で出会った灯籠「夢灯り」をともし、静かに犠牲者の冥福を祈りました。

大仙市大曲のヒカリオ広場では、東日本大震災が発生した午後2時46分に合わせて黙とうがささげられました。

市内では毎年3月11日に手作りの灯籠「夢灯り」を飾って犠牲者の冥福を祈ります。

夢灯りは、市民グループが津波で甚大な被害を受けた岩手・宮古市の田老地区をボランティアで訪れた際に出会ったもの。2025年は市民グループなどが作ったものに加え、SNSなどの呼びかけで県の内外から多くの夢灯りが届きました。会場には約450個が並びました。

夢灯りプロジェクト・高橋かおる代表（「高」は「はしご高」）：
「夢灯りは見る人にとって、抱えている悲しみに寄り添えるような灯籠。一人でも多くの人にこの灯りが届いてほしい」

夢灯りは午後5時から午後7時半までともされ、「希望」や「絆」「平和」などのメッセージとともに辺りを優しく照らしました。

市内の女性は「大船渡の山林火災など自然災害が多く、全国で心を痛めている人がいるだろうと思って祈りをささげた」と話していました。

03月11日(火)20:00