秋田県藤里町の牧場でヒツジの出産がピークを迎えていて、生まれたばかりのヒツジの赤ちゃんが愛くるしい姿を見せています。

藤里町の大野岱放牧場では、顔が黒いサフォーク種のヒツジを飼育していて、2～4月にかけてが出産のピークです。

今シーズンは2月12日から連日ヒツジの赤ちゃんが誕生していて、3月7日朝までに119頭が生まれました。すでに例年の出産頭数に迫る勢いだといいます。

赤ちゃんたちは、うとうとと眠そうな表情をしていたかと思えば、母親が動き出すと一目散に立ち上がりお乳をねだるなど、愛らしい姿を見せています。

7日の午前6時半に生まれたばかりの雄の赤ちゃんヒツジは、片時も離れたくないと言わんばかりに母親にぴったりとくっついて過ごしていました。

一方で、生まれた赤ちゃんは生育や母体の状況によっては職員がミルクを与えることがあります。

2024年の厳しい残暑の影響もなく、現時点では順調なペースで出産が続いていますが、職員は今後も慎重に臨みたいとしています。

藤里町農林課農業振興係の高橋薫さんは「生まれてくるものを死なせないというか、どれだけ残せるかということを考えてやっているので、出産を控えるヒツジについても残せるように、生まれたものを大事にしていきたい」と話しています。（※高橋さんの「高」は「はしご高」）

出産は4月まで続く見込みで、放牧場では見学も受け付けています。

03月12日(水)12:00