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経験と決意を胸に看護・介護の第一線へ 日赤秋田看護大学・短大で卒業式 125人が新たな一歩踏み出す 

看護と介護の道への旅立ちです。14日、秋田市の看護大学と短大の卒業式が行われました。卒業生の中には、勉学に励む傍ら災害時はボランティア活動に参加した学生も多くいて、経験やそこで芽生えた思いを胸に学びやを巣立ちました。

秋田市の日本赤十字秋田看護大学と短期大学では14日、125人が卒業の日を迎えました。

式では、原玲子学長から卒業生一人一人に卒業証書と学位記が手渡されました。卒業生の多くが、4月から看護師や介護福祉士として働きます。

卒業生を代表して、看護学科の金彩海さんが「さまざまな災害がいつどこで発生するのか分からない今日において、人道の理念を実践する赤十字の一員として学んだことを生かし、今後も看護職・福祉職として少しでも被災された方々の力になることができるよう精進していく」と答辞を述べました。

ところで、学内には災害時にボランティアの派遣や活動にあたる「防災ボランティアステーション」があります。

秋田・五城目町出身で介護福祉学科の八柳健さんは、2023年7月の大雨で町にある自宅が被害を受け、1週間水道が使えなくなりました。自身や家族も大変な状況の中、被害が大きかった地域でボランティア活動に参加しました。住宅から家具を運び出したり、炊き出しにあたったりしたということです。

介護福祉学科・八柳健さん:
「実際やってみて、家具の運び出しなどは一見すると汚れてしまって廃棄していいようにみえるが、家具一つ一つに家族の思い出が詰まっているものなので、ちゃんと相談しながらどれを残すのか決めたのが印象に残っている」

卒業後は、秋田市の障がい者支援施設に就職します。

介護福祉学科・八柳健さん:
「自分から主体的に動くのが大きな学びだったので、これからも自分から動くことを意識して取り組んでいきたい」

また、看護学科の熊谷はるかさんも積極的にボランティア活動に参加しました。

看護学科・熊谷はるかさん:
「私の思っていたのとは大きく違っていて、思った以上に住民とのコミュニケーションが大切だった」

4月からは保健師として働く熊谷さん。「ボランティアで育んだ寄り添う力や傾聴する力を生かして、地域に寄り添った保健師になりたい」と意気込みます。

さまざまな経験とそこで芽生えた思いを胸に、卒業生は新たな一歩を踏み出します。

03月14日(金)19:30

 
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